映画トム・オブ・フィンランドを観てきました【スタッフブログ】
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突然ですが、皆さんはTom of Finland(トム・オブ・フィンランド)という方をご存知でしょうか?
本名トウコ・ラークソネン、フィンランド出身のゲイアート作家なのですが、アナルグッズに詳しい方の中には何となくご存知の方もいらっしゃると思います。
私は海外製品を仕入れる際に時折、Tom of Finland(トム・オブ・フィンランド)さんのイラスト集や彼のイラストを採用したパッケージなどを目にすることがありました。また、目にするだけでではなく、彼のイラストをパッケージに採用したアナルグッズを取り扱い品として採用しています。
その際に極々簡単に彼のプロフィールを調べた程度の知識しかなく、恥ずかしながら「フィンランド出身のゲイアート作家」というだけしか彼のことを知り得ていませんでした。
そういった中、彼の伝記映画「Tom of Finland(トム・オブ・フィンランド)」上映されていると聞き、映画館へ行ってまいりました。
なぜゲイ=レザーファッション?
(トム・オブ・フィンランド バレルニップルクランプス・パッケージ)
お笑い芸人の影響などもあり、ゲイの方のファッションいえばレザーというイメージが強いでしょう。かくいう私も同様のイメージを抱いており、「なんでゲイの方はレザーなんだろう」と長年モヤモヤとしていました。しかし、このモヤモヤとした疑問をこの映画によって晴らすことができました。
自身の情欲を満たすために描いたイラスト
(トム・オブ・フィンランド シリコン・アナルプラグ・パッケージ)
第2次世界大戦に招集され、戦火の合間という緊迫する中で男性との関係を持ったトム・オブ・フィンランド。終戦後は抑圧された社会の中で恋人を見つけることすら難しい状況でした。そのため、もともと美術学校に通うなど絵画の才能のあった彼は自身の行き場のない情欲を鉛筆で表現し、発散するのです。
自身の憧れを描いた彼の作品
(トム・オブ・フィンランド・ウエイテッド・シリコンアナルプラグ・パッケージ)
現実で叶えることが難しい自身の欲求をイラストで叶えていく中、当時のバイカーブームで流行ったレザーファッションをイラストに取り入れるなど彼の作品は進化します。
彼の描くイラストは「こんな男になりたい、こんな男を抱きたい」そんな憧憬から生み出されていました。その想いは同じゲイの方々の賛同を得ていき「望めばトムの絵の男になれる」とゲイ共通の想いへと広がりを見せます。
ゲイのアイコンとなったレザーファッション
トム・オブ・フィンランドが世に出る前の世間におけるゲイのイメージは「中性的、なよっとした男」というもの。しかし、彼が描くゲイは真逆の筋骨隆々の男たち。
特にレザーファッションは「ゲイ=レザーファッション」というゲイのアイコン(象徴)まで昇華します。
同性愛が法律で禁じられた時代に抗ったトム
(トム・オブ・フィンランド バレルニップルクランプス ・パッケージ)
劇中で印象的であったのが、トウコ(トムの本名)がゲイだろうと思った男性に自身のイラストを見せると突然殴られたシーン。この男性はその気にさせるような素振りを見せていたのにも関わらず、ゲイではありませんでした。
また、ハッテン場には警察が現れ、同性愛は違法であると理不尽な暴力でゲイを取り押さえます。また、ゲイを描いたイラストを持っているだけでも罪に問われる時代でした。
そういったゲイの方にとって辛い時代にトム・オブ・フィンランドの作品が生まれました。
辛い現実だからこそ生まれた表情
(Tom of Finland Silicone Cock Ring with 3 Weighted Ballsパッケージ)
(Tom of Finland 3 Piece Silicone Cock Ring Setパッケージ)
彼の描くキャラクターの表情はそのほとんどが笑顔です。辛い現実だからこそ絵の中では、ゲイの方々が自由に愛を育み、楽しく過ごす様子が描かれています。
映画を観て想ったこと
私はゲイではなくストレートですが、この映画を観てトム・オブ・フィンランドについてもっと知りたいという衝動に駆られました。
偏見や圧力に屈しない彼の生き様を描いた本映画は、観る者に勇気や活力を与えてくれます。
少し映画の不満を上げるとすれば、彼の魅力によって惹き込まれる映画でしたが、1人の人間の半生を描いた映画ですので約2時間の尺の中では物足りなさを感じる場面がいくつかありました。
「あの雑誌はなに?」・「あのセリフどういう意味?」・「家族との関係やなぜゲイになったのかも知りたい」など、彼に対して興味が湧けば湧くほど、物足りさを感じてしまいました。ただ、劇場パンフレットで補完できる部分もありましたので、パンフレットも購入して正解でした。
拙い文章をざいごまでお読みいただき、ありがとうございます。娯楽映画で時折感じる「観終えた後、何も感じない何も心に残らない」ということがない面白く心に残る映画です。ご興味のある方は映画の公式サイトをご覧いただき、是非映画館でご覧ください。
尚、今後少し先になると思いますが、大人のおもちゃ通販大魔王において、トム・オブ・フィンランド関連のアダルトグッズのラインナップを増やそうと思います。
「トム・オブ・フィンランド」と商品検索していただければ、現在も数点ラインナップがありますので、お時間がある際はアクセスしていただければと思います。
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【映画情報】
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