ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】

コラム・ブログ

2016/04/28

ものしり.com編集部

ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】


2016年1月、大変なことが起こっていた。

なんと、我らが店長ピンクオットセイが訴えられたのだ。

 

そこで今回のユニーク傑人列伝では、この事の経緯を始まりから追い、4月某日に行われた第二回口頭弁論までの店長の雄姿を読者の皆様にお伝えしたい。

題して、


ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】

(この記事は、事実をもとに編集部で再構成したものです)



第一章:はじまりの手紙

我々が普段目にする、あるいは目にしなくても存在するグッズはどれも素晴らしいもので、機能美に満ちている。

だが、今回はその機能美が争いのもととなった。

 

2015年の夏ごろ、過去、通販大魔王をはじめ各小売店も取り扱っていた“ある商品”に対し、Iと名乗る人物から「その商品は私が登録している意匠を侵害している!」という内容証明郵便が、何故か店長宛に送られてきた。

「商品の意匠に文句があるなら製造元に言えばいいのに」と思いつつ、店長はその件を製造元に問い合わせたが、「大丈夫でしょう。無視しておけばいいのでは」という回答が得られただけだった。

結局、I氏の郵便には返事せず、放っておくことにしたのだが……



第二章:ゴー・オール・ザ・ウェイ

2016年1月、訴状が届いた。

店長はこれに対し、反論の答弁書を書く必要がある。

慌てた店長は弁護士を雇おうと思ったが、見積もってもらった費用が高すぎたため躊躇していた。

だが、ふと冷静になってみて、あることに気付く。

「……俺、逆転裁判やったことあるし弁護士無しでもいけるんちゃうか……?」

ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】


「ネタになるし、最悪負けても○○円の出費で済む(※弁護士を雇う額のおよそ3倍)し!」

かくして店長は、ゲームの知識をもとに答弁書を作成、提出し、口頭弁論の呼出を受けて裁判所へ赴いた。



第三章:早すぎる逆転

ここで訴状と答弁書の内容に触れよう。

 

原告I氏(の代理人S氏{弁護士})の主張はこうだ。

「貴社が販売していた女性用グッズの形状に対し、こちらが意匠権を獲得していた治療用具の意匠を部分的に侵害しているとし、販売の停止と販売期間中(平成14年~平成27年)得たであろう金額○○円の支払いを求め、訴訟する」

 

これに対し、被告兼弁護人の店長はこう切り返す。

ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】


「まず意匠についてですが……」

・I氏が治療用具として意匠権を取っているのはわかりましたが、件の商品は女性器に刺激を与えるためのもので、コンセプトが違います。

・部分的な形状を指して意匠が似ていると仰っていますが、通常、製品の意匠とは全体を指して一つとするものでは?

・さらに、I氏が指摘している部分――根元の細くなっている部位――は、女性器からの脱落防止のための必然的形状であるため、意匠の侵害には当たりません。

 

ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】


「次に請求についてですが……」

・平成14年から私が販売をしていると仰っていますが、この商品の発売年は平成16年です。(証明有り)

・また、平成27年まで販売していたとも仰っていますが、私は平成21年でこの商品の取り扱いを終了しています。(証明有り)

・以上二点から、提示された請求額が何をもとに算出されているのか疑問です。

「そもそも、製造元でなく、一小売店であり企画や開発に関わっていないうちを訴えたのは何故ですか?小売店を対象としたいなら他にも販売しているところは多数あるはずですが」

 

口頭弁論とは、お互いの主張の確認を行うもので、通常は五分ほどで終了するものだ。

だが、この時は少し違った。裁判長が重々しく口を開き、次のように語ったのだ。

「これはもう裁判所としては答えが出ています。意匠侵害は認められない。どれだけ続けてもそれは変わりませんが、それでも続けますか?」

 

この言葉に原告代理人S氏は慌てた。

結局、「もう一度反論させてほしい」とのことで、4月に第二回の口頭弁論が行われるに至った。



第四章:好転裁判

第二回口頭弁論の両者の主張は以下だ。

 

原告I氏(代理人S氏)

「製造元の存在について、私たちは知らなかった。製造元の所在や連絡先を明らかにするよう求める」

「また、貴社を訴えたのは、該当の商品名で検索をかけると貴社の販売ページしか見当たらなかったためである」

 

これに対し、被告兼弁護人の店長は、

ユニーク傑人列伝#2 【店長 ~好転裁判~】


「製造元の情報はググればわかるじゃないですか」

「また、該当の商品名で検索すれば実際は無数の検索結果が出ます。さらに、弊社の販売ページはすでに終了しており、検索結果には表示されません。原告の発言は事実と“ムジュン”しています!」

との答弁書を提出。

 

両者の主張の確認が行われ、第二回口頭弁論は五分ほどで終了した。

2016年4月現在、この戦いはまだ続いている。

未だ一度も姿を現していないI氏。このまま尻尾を巻いて逃げるのか、それとも強大なラスボスとして店長の前に立ちはだかるのか。

続報が出次第、ものしり.comでは新たな情報をお届けしていく予定だ。

 

勝利の女神は、果たしてどちらに微笑むのか……!?

 

次回に続く!

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